シリコンバレーの伝説「ウォズ」が語るApple IIのインパクト

スティーブ・ウォズニアックという名前を聞いて何をした人か思い出せる人は、今では数少ないかもしれません。彼は、1977年、世界初の商用パーソナルコンピュータと呼べるApple IIを開発した人物であり、スティーブ・ジョブズ氏と並ぶアップル・コンピュータ創業者です。

Apple IIは、世界のパソコン開発競争の火付け役でした。パソコンを侮っていたIBMは、その後のパソコン市場の急成長に驚き、1981年にIBM-PCを投入することになります。Apple IIの登場から4年も経っていました。ちなみに、IBMは製品を早く出荷するためサードパーティから部品や技術を寄せ集めました。このため、PC製造のノウハウが外部に流出することとなり、世界中にIBM-PCに似せたパソコンを製造販売する企業が雨後の竹の子のように現れたのです。ついでにいうと、それらのPCメーカーにOSを供給してIBMに換わる新たな巨人となったのがマイクロソフトでした。

シリコンバレーで最初に成功したハイテク企業はヒューレット・パッカードでしたが、同様にガレージからスタートして世界企業になったアップル・コンピュータの成功は、シリコンバレーの新たな伝説となりました。

ウォズは30年前に、将来のパソコンの使われ方についてどのように予想していたかを訊かれ、次のように答えています。

ITmedia News:あれから30年――「ウォズ」が考察するApple IIのインパクトとDIY

コンピューティングが現在のようなものになると予想したかという質問に対し、ウォズはこう答えた。「ほとんど予想しなかった。インターネットにしてもそう だ。われわれは、コンピュータ間でデータがやり取りされるようになるとは思っていたが、たぶん掲示板への投稿のような方式になるだろうと見ていた。音楽や ビデオ、デジタルカメラに関しても、予想したかと聞かれれば、全部ノーだ。どんなことができるかという可能性については分からない点が多かったため、われ われは人々に、可能性を実現するツールとして、ユニバーサルなプラットフォームを提供しようと考えた」

つまり、ほとんど予想できていなかったようですね。それくらい、世界の変化が激しかったということでしょう。

ウォズはコンピュータやソフトウェアのDIY(Do It Yourself)に愛着があり、現在またそのような文化が育ち始めていることを喜んでいるようです。

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