CMS人気比較-世界と日本のトレンド

(後継記事「CMS人気比較-WordPressがJoomlaを逆転」を掲載)

有力なコンテンツ管理システム(CMS)である Joomla, WordPress, Movable Type, XOOPS, OpenPNE の人気比較を行ってみました。昨年 同様、圧倒的なシェアを占めているのはJoomla と WordPress の両者という結果となりました。また、国内での状況からは WordPress が最良の選択肢という結論となります。

さて、2007年3月にGoogle Trends で見るCMS人気比較という記事を投稿しましたが、今でもアクセスが多く、気になる方がたくさんいらっしゃるのだなぁ、と思います。そこで、1年以上経った今の状況をレポートします。昨年はOpenPNEの場所にGeeklogを入れていましたが、その後も人気が低迷しているので、今回は外しました。

世界のトレンド

今回は世界全体と日本国内のトレンドの両方をグラフ化しました。世界のトレンドで一目瞭然なのは、Joomla と WordPress が人気シェアの1位と2位であり、これら二つのソフトウェアでシェアの大半を占めているということです。Movable TypeやXOOPSは元々シェアが低く、最近ますますシェアが下降しています。世界を相手にするなら、Joomla か WordPress のいずれかを採用する以外の選択肢はないといえます。

ところが、日本国内のトレンドを見ると興味深いことが分かります。まず、現在の順位は、1位 WordPress、2位 XOOPS、3位 Movable Type、4位 OpenPNE、5位 Joomla となっています。注目される点の一つは、今でもXOOPSがそれなりの支持を保っていることです。しかし、WordPressに王座を奪われてしまいました。Movable Type も世界のトレンドに比べれば大きなシェアを持っていましたが、現在はかなり人気が下降しています。また、世界では1位のシェアを誇るJoomlaも国内でのシェアは非常に低いです。

国内のトレンド

これらの結果には日本国内の特殊事情が影響していると思われます。
まず、一昨年まではXOOPSのシェアが圧倒的に大きく、他のCMSがあまり普及してこなかったといえます。日本語のユーザグループが充実していて情報が入手しやすかったことも大きいはずです。しかし、Web 2.0時代のCMSとして脱皮できなかったことがシェアの低下を招いていると思われます。

次に、Movable Type も世界と比べればシェアが大きかったのですが、オープンソースの無償ソフトウェアの人気が高まるにつれて加速度的にシェアを失っています。ココログなど大手のブログサイトに基盤システムとして採用されたことが延命の要因となっているようです。

三番目に、Joomla ですが、書籍を初め日本語によるリソースが少なく、情報の入手が難しいことが原因で敬遠されているようです。事実、これが原因で、私自身も勤務先のホームページをJoomlaからWordPressに変えてしまったくらいです。2008年2月にJoomla 1.5系統が正式リリースされ、日本語化のためにはランゲージパックを追加すれば良いだけになりました。これで、日本語のサポート体制強化に弾みがつくかもしれません。

WordPress はといえば、コンスタントな開発とバージョンアップが進められています。今年3月のWordPress 2.5 の発表は大きな飛躍だったと思います。これまでのバージョンに比べてはるかに使い勝手が良くなり、サイドバーのカスタマイズが簡単になりました。WordPress専用のアクセス統計解析サービスも始まり、大変便利に使っています。進化のスピードが速いため、書籍等の情報が追いついていないきらいがありますが、それでも比較的充実した情報源があります。

これらの状況を考慮すると、これからCMSを選ぶなら WordPress が最良の選択肢といえます。

CMS人気比較-世界と日本のトレンド” への2件のコメント

  1.  Drupalをお忘れですね。DrupalはJoomla!、WordPressに次ぐシェアを持っています(Googleトレンド表示をするとわかります)。WordPressよりはCMS要素が多いものの、CMSとしてもブログとしても使えます。WordPressをCMSとして使う場合は、ビルトインの掲示板機能がない(モジュールとしても高機能なものは存在しない)、複数のブログを持てないといった制約があります。Drupalにはそういった制約はありません。
     また次に来るCMSとしてMODxがあげられます。WordPress, Joomla, Drupalはコンテンツ蓄積型のCMSですが、MODxは静的HTMLサイトの置き換えに適した階層型CMSで、コンセプトが全く違います。中小企業のブローシャサイトには一番適していると思います。

  2. kemoさん、コメントありがとうございました。

    ご指摘の Drupal、MODx というCMSがあることは知っています。Google Trends では比較できるキーワードの数が5組に制限されているため、世界全体と日本とでそれぞれ上位に上がってくるものを選択したので記事中の5組になりました。

    たしかに、DrupalはGoogle Trendsで第3位のシェアを持っています。しかし、日本国内に限定してみると OpenPNE や Joomla に届かない結果となっています。今後の国内コミュニティ作りに期待したいところです。

    WordPressがコンテンツ蓄積型のCMSという点はその通りだと思います。一方、階層型CMSとしてもかなり充実した機能をもっています。現状、WordPressではブログ型のテーマがポピュラーなのでこの特徴は見落とされがちです。階層型のテーマが充実してくれば、見方も変わってくるのではないかと思います。

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